2018年09月21日

  • 歳時記

秋彼岸と秋分の日

 皆様こんにちは、金澤です。
だんだんと肌寒くなり、長袖や羽織が欠かせなくなってきました。

ようやく本格的に秋の訪れを感じ、9月23日「秋分の日」がやってまいります。
この日は「祖先を敬い、亡くなった方を偲ぶ日」とされています。
そして、秋分の日を中日とした前後3日間の計7日間を秋彼岸といいます。墓参りや法会と呼ばれる先祖供養の法要を行う日です。

また、秋は田畑で蒔いた種が実りをつける時期でもあるため、収穫への感謝や五穀豊穣のお願いを行う日でもありました。
お彼岸は雑節の一種であり、二十四節気や五節句の他に、季節の移り変わりをより的確につかむ為に設けられた特別な暦日です。
日本人の生活文化から生まれた日本独自のものであり、農作業に照らし合わせて使われていました。

 では何故9月22日、もしくは23日が秋分の日に制定されたのでしょうか。
この日は、昼と夜の長さが共に12時間、同じ長さになる日です。つまり、太陽が真東から昇り、真西に沈むことになります。仏教の世界では西には極楽浄土があると言われ、真西に太陽が沈む秋分の日は、仏様に祈りを捧げるのに最適な日とされています。この西方浄土の思想が、お彼岸と結びついているそうです。

 さらに、秋彼岸では「おはぎ」を食べる風習があります。
その理由として、一つは、昔はお砂糖の生産量が少なく、かなり高級品であったこと。
もう一つは、小豆が健康食品として扱われていて、その朱色には魔除けの効果があるとされていたことです。

上記理由含め、おはぎはめったに口に出来るものではありませんでした。それを奮発して祖先にお供えすることで先祖を敬い、家族の平穏無事を願い、邪気払いをします。
これらが秋彼岸におはぎを食べる由来となりました。

 今月のはつはなのお料理では、お椀に「萩真丈」をお出ししています。
中には小豆や海老、枝豆、木耳などが入っていて、それらの具材の色合いで秋の七草の一つである萩の花に見立てた真丈です。

萩真丈のお椀をおはぎの代わりとして、昔話に花を咲かせつつ、ご家族の皆様が健康な体で幸せになれるよう願いを込めて召し上がってみてはいかがでしょうか。
料飲 金澤

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